1.はじめに

こんにちは。今回は、私が実践している読書スタイル「両利き読み」についてご紹介します。
読書と一口に言っても、その目的は人それぞれですよね。自己成長だったり、知的好奇心を満たしたり、趣味として小説を楽しむ人もいれば、ビジネスに役立てたい人もいるでしょう。
どんな読み方が「正解」かは、はっきり決まっているわけではありません。読書には正解がないからこそ、これほどまでに多様な楽しみ方があるのだと思います。
本記事では、私が意識している「拡げる読書」と「深める読書」を組み合わせた「両利き読み」についてまとめました。
紙の本派の方にも電子書籍派の方にも、少しでも参考になればうれしいです。記事の最後には、私が普段意識しているオーディオブックの活用法や、Kindle Unlimitedを使った読書の効率アップについても触れています。
ぜひ最後までお付き合いください。
2.私の読書観:読書には「正解」がない

まず大前提として、私は「これが唯一正しい読書法!」とは思っていません。
人によって性格も状況も異なり、ビジネス書を一気に読みたい人もいれば、小説をじっくり味わいたい人もいます。
ですから、本当に自分に合ったスタイルを見つけるのがいちばん大切だと考えています。
私の場合は、「自己成長」「興味の拡大」「疑問の解決」といった知的欲求を満たすことが主な目的です。特にビジネス書や評論、学術系の書籍を読むことが多く、「いかに効率よく知識を取り込んで思考を深めるか」を重視しています。
同時に、小説や古典など文学的な作品をじっくり堪能したい気持ちもあるため、二つの異なる読み方をバランスよく使い分けるよう意識をしています。
3.両利き読みとは?

「両利き読み」とは、もともと「両利きの経営」という考え方から着想を得ています。両利きの経営は、新しいイノベーションを生むための「探索(拡げる)」と、現在の事業を効率的に運営する「深化(深める)」を同時に行うという経営手法です。
これを読書に当てはめると、次のようになります。

詳しくは次の章で解説をしていきます。
3.1.拡げる読書

- 最近のトレンドを把握したり、さまざまな分野の本に触れて興味を広げるための読み方。
- 全体像をざっとつかむことを重視し、あえて深追いしない。
- 「こんな考え方もあるんだ!」というセレンディピティ(思わぬ発見)を狙う。
3.2.深める読書

- 古典や名著、学術書など「一生ものの知見」を自分の中に根づかせるための読み方。
- 細部まで理解し、考えを深めることに時間をかける。
- 必要に応じてメモを取ったり、関連する資料を調べたりしながら進める。
この二つのスタイルを必要に応じて使い分けるのが「両利き読み」の大きな特徴です。
4.拡げる読書:電子書籍で効率よく情報収集

私が「拡げる読書」をするときによく利用するのは、電子書籍(Kindle) です。
場所を取らずにたくさんの本を持ち歩けるし、読みたいと思ったらすぐにダウンロードできる手軽さが魅力ですよね。
さらに、スマホやタブレットと同期できるので、すき間時間にも読書がしやすいです。
4.1.拡げる読書のポイント

- 目次と冒頭を重点チェック
まずは目次をパラパラと眺めて、面白そうな部分や役立ちそうな章から読み始めることが多いです。「すべてを最初から最後まで読む」というより、「おいしい部分取り」をするイメージですね。 - 気になったらハイライトとメモ
Kindleのハイライト機能を使って、心に残ったフレーズや気になる情報をサッとマークします。私は「Booknotion」というアプリを使って、KindleのハイライトやメモをNotionに自動転送するようにしています。あとから見返すときに非常に便利です。 - 合わないと思ったら途中でやめる
「なんだか期待と違ったな」「思ったより読みづらいな」という本には、あまり時間をかけずに切り上げます。拡げる読書の目的は新しい情報との出会いであり、効率よく複数の本を流し読みすることに意味があります。
このように電子書籍を活用すると、トレンド本や新ジャンルの書籍にも抵抗なく手を伸ばせるので、興味の幅をぐっと広げるのにとても便利です。
また、「flier」という本の要約アプリも用いて、簡単に本の概要を理解するときもあります。
5.深める読書:紙の本でじっくり理解を深める
一方で、古典的名著や学術書など「何度も読み返して自分の血肉にしたい」本は、紙の本 でじっくり読むことを心がけています。
やはり紙の本には独特の雰囲気や手触りがあり、じっくり腰を据えて読むにはぴったりだと感じます。
5.1.深める読書のポイント

- 最初に全体像を把握
まずはざっくりと目次や序文に目を通して、本の全体像や著者の主張を把握します。必要に応じて、著者の経歴や書かれた時代背景も調べると、内容がより頭に入りやすくなるんです。 - 疑問点は付箋とペンでメモ
分からない単語や概念はその場で付箋にメモして貼りつけ、後でまとめて調べるようにしています。紙の本だと、ページをめくったときに手書きのメモが目に入りやすいので、理解が深まりやすいと実感しています。 - 関連書籍や論文もセットで
特に学術系の書籍を読むときは、参考文献として挙げられている論文や関連する他の本にも目を通すようにしています。こうした横展開があると、より立体的に学問や歴史の流れを把握できるのでおすすめです。
深める読書は時間がかかりますが、その分「この本には、しっかり向き合った」と胸を張って言えるような読書体験になります。
何度読み返しても、新しい発見があるのも古典や名著の大きな魅力ですよね。
6.紙と電子書籍をどう使い分ける?
以上をまとめると、私の「両利き読み」は次のように使い分けをしています。
6.1.電子書籍(Kindle)で拡げる

- さまざまなジャンルに素早くアクセス
- 気になったところだけピックアップして読む
- ハイライトやメモをクラウド連携で管理
6.2.紙の本で深める

- 古典や専門書をじっくり腰を据えて読む
- 手書きメモや付箋を活用して、思考を整理
- 長期的に手元に残したい本をコレクション
どちらが優れているということはなく、お互いの良いところを使い分けている形です。
デジタルとアナログ、両方のメリットを享受できるのが、この「両利き読み」の魅力だと思います。
7.すき間時間にはオーディブルも活用

最近は、Audibleも読書習慣に取り入れています。たとえば運転中や家事をしているときなど、手や目がふさがっている場合でも耳は空いていることがありますよね。
そんなときはAudibleで耳から学習するのが便利です。
Audibleの場合、ナレーターの声で聴くことで文章とはまた違った感情が伝わってきたり、集中力が高まる感覚があるんです。
特にビジネス書や自己啓発書などは、比較的ながら聴きでも頭に入りやすいと思います。
私の周りでも「読書したいけど時間がない」という方が増えているので、Audibleを勧めると「耳で本を聴けるなら通勤のストレスも減りそう」と喜んでもらえることが多いです。
8.Kindle Unlimitedを使ってみる

電子書籍を活用するなら、Kindle Unlimited も試してみる価値があります。
月額制で幅広いジャンルの本が読み放題になるので、「これ気になるけど買うほどじゃないかな…」という本も、気軽に試し読みしやすいのがメリットです。
たとえばビジネス書や実用書だけでなく、小説やコミック、雑誌までラインナップが豊富なので、自分でも想定外のジャンルに手を伸ばすきっかけになるんですよね。
そういった意味では、まさに「拡げる読書」と相性がいいサービスだと感じています。
9.まとめ:両利き読みでセレンディピティを狙う

「拡げる読書」と「深める読書」の両方を取り入れる「両利き読み」は、私にとってとても相性の良い読書法でした。
新しい分野やトレンドに触れるときは電子書籍とKindle Unlimitedをフル活用して効率的に情報収集し、「これは一生手元に置いておきたい」と思う名著は紙の本でゆっくり深掘りしていく。
そこにオーディオブックも加われば、すき間時間も無駄にせず知識を吸収できます。
実際にこのやり方を取り入れ始めてから、新しいアイデアに出会う機会が増えましたし、自分の思考の幅も広がったと感じます。
ショーペンハウアーが指摘した「考えずに読むこと」の弊害に陥らないよう、なるべく自分の頭で考えながら読むのがポイントです。
そこで感じた疑問を調べていく中で、思いもよらない本に出会うことも多く、まさにセレンディピティ(偶然の素敵な発見)が生まれているんです。
10.読者の皆さんへのメッセージ

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回ご紹介した両利き読みは、あくまで私個人のスタイルですので、「絶対にこうすべき!」というものではありません。ただ、読書を通じて自己成長したい方や、新しい発見を求めている方の参考になればうれしいです。
皆さんの読書スタイルや工夫していることなど、ぜひコメントで教えてください。人の数だけ読書法があると思うので、いろいろな視点を知るととても刺激になります。
今後も私のブログでは、読書やテクノロジー、哲学、人間関係、脳科学など、気になったテーマをゆるく深堀りしていく予定です。もし気に入っていただけたら、ぜひ、これからも投稿をチェックしていただけると嬉しいです。
それでは、今日も素敵な読書時間をお過ごしください!また次回の記事でお会いしましょう。